家を建てる・購入する・リフォームする際に、気になる「家相」。
家相の考え方にはさまざまな流派がありますが、玄関は家に入る最初の場所であり、気や運気の入り口ともされるため、とても重要なポイントといわれています。
本記事では、玄関ドアの向きや位置、周辺環境など、家相における玄関のポイントを徹底解説します。
この記事を読めば玄関の家相から対策まで学べますよ!
家相における玄関の基本知識を解説
玄関は「気の入り口」とされ、そこから家全体にエネルギーや運気が流れ込むと考えられています。
家相の観点では、玄関の向きだけでなく、立地や外構、周囲とのバランスなど総合的に判断されますが、まずはもっとも重視される「玄関ドアの向き」から見ていきましょう。
家相と玄関ドアの向き
ここでは、玄関ドアがどの向きにあるのか吉方位や凶方位とともに、各方角における影響を紹介します。
家相を語るうえで玄関ドアの向きは非常に重要なのでしっかりと理解しよう!
吉方位・凶方位とは?
家相や風水では、一般的に「吉方位(きっぽうい)」と「凶方位(きょうほうい)」という概念が存在します。これは占いや九星気学などさまざまな要素を総合して決定されるもので、「この方角は運が良い・悪い」「この方角は何の運気を上げる・下げる」といった指針です。
ただし、方位の吉凶は個人の生年月日や流派によって異なることもあるため、一般的な傾向として把握しておくことが大切です。
北、南、東、西の玄関ドア向きごとの家相の影響
ここでは、北・南・東・西の各方角における玄関ドアの向きとそれにる家相への影響をまとめてます。
ご自身の家の玄関が間取り上でどの方向にあるのかを覚えておくと見やすいですよ。
北玄関
- 北玄関概要
北玄関は陽当たりが弱く、湿気がこもりやすい傾向があるため、カビや臭いの発生に注意が必要です。一方で「水」の気を取り込みやすいとされることから、金運や愛情運に良い影響を与えるともいわれます。 - 照明・インテリアの工夫
なるべく白やパステル系など明るい色を基調にすることで、暗くなりがちな玄関スペースを明るく保ち、陰の気を和らげます。 - 湿気対策
北玄関は換気扇や小窓の設置など、湿気を逃がす工夫があるとベターです。観葉植物を飾る場合は、湿度管理に気を配りながら枯らさないよう丁寧にケアしましょう。 - 清潔感の維持
靴や傘などの収納をこまめに整理し、定期的に拭き掃除を行うことで、陰気がこもるのを防ぎます。特に玄関ドア周辺はホコリがたまりやすいため注意が必要です。
南玄関
- 南玄関概要
南玄関は日光を取り込みやすく、家全体が明るい雰囲気になるといわれています。そのため、活動的・社交的な運気が高まるともされますが、夏場は直射日光により空間が熱気を帯びやすくなる点に留意が必要です。 - 日差しコントロール
強い日差しを和らげるため、オーニングやすだれ、遮熱カーテンなどを活用するのがおすすめです。熱や紫外線を上手に遮断して室内環境を快適に保ちましょう。 - インテリアの色選び
南は「火」の気と関連が深いとされ、赤やオレンジなど暖色系をポイント使いすると運気アップが期待できます。ただし、色味が強くなりすぎると刺激が強くなりがちなので、ベージュやアイボリーなど落ち着いたトーンと組み合わせるとバランスが良くなります。 - プライバシーと防犯面
日当たりが良い分、道路に面しているケースも多く、玄関ドアを開け放つと家の中が見えやすいことがあります。フェンスや植栽で目隠しをしたり、防犯カメラやセンサーライトを設置して安全面を高めることも大切です。
東玄関
- 東玄関概要
東玄関は朝日が差し込むため、気分が上がりやすく、発展運や成長運が高まるといわれています。仕事運や学業運にも好影響があると考えられ、スタートダッシュのエネルギーを取り込みやすいのが特徴です。 - 朝のルーティンが鍵
早朝に玄関を開けて空気の入れ替えをすると、フレッシュな気が流れ込みやすくなるとされます。朝の掃除もモチベーション向上につながるためおすすめです。 - 軽やかなインテリア
東は活動的なエネルギーを象徴するため、ナチュラルテイストや木の素材を取り入れ、植物や花などを飾ると生き生きとした雰囲気をプラスできます。 - 家族のコミュニケーションアップ
朝日が差し込む明るい玄関は家族が気持ちよく出かけられる環境を作りやすいです。特に忙しい朝だからこそ、靴や荷物の定位置を決めてスムーズに動けるようにすると、家族全員の気分も運気もアップしやすくなります。
西玄関
- 西玄関の概要
西玄関は夕日の当たる方位で、金運や恋愛運を象徴するともいわれています。ただし、日中は暗くなりがちで、夜型の生活になりやすいという説もあり、適切な照明などの工夫が必要です。 - 金運アップのポイント
西は金運と関係が深いとされるため、ゴールドやイエローをアクセントに取り入れると良いといわれています。小物や玄関マットでさりげなく取り入れるのがおすすめです。 - 照明プランの工夫
昼間は採光が十分でない可能性が高いため、玄関に明るい照明を設定するとともに、夕方から夜にかけても柔らかい光で心地よい空間を演出しましょう。足元灯や間接照明を取り入れると、奥行きが出ておしゃれな雰囲気になります。 - 規則正しい暮らしへの意識
西玄関は夕方以降に日が当たりやすい反面、夜になると外との温度差が生じやすい傾向もあります。帰宅後の換気や掃除を習慣にして、空気がよどまないようこまめにリフレッシュすることが大切です。また、夜型の生活にならないように規則正しい生活習慣を心がけると、一層運気が安定しやすいでしょう。
それぞれ一長一短ですよね。東玄関が一番よさそうです。
玄関から階段が見える家の家相はダメ?
玄関ドアを開けた瞬間に階段が正面に見える間取りは、家相や風水でしばしば「漏財の原因になる」「運気が逃げやすい」などといわれます。
これは、玄関が家の気の入口であるにもかかわらず、入ってきた気や運気がお金とともに階段を通じて上階へ抜けていってしまう、というイメージから生まれた伝承的な考え方です。
もちろん、必ずしも不運を呼び込むわけではありませんが、「金運面でのマイナス影響」に対して注意や対策を講じることが多いです。
また、階段が玄関から丸見えだと、来客時に家の中が見えすぎる、家族のプライバシーが保ちにくいといった実用面での問題も起こりやすくなります。
玄関の近くに階段があるご家庭は多いはず。気になる方は以下を読み進めてみてくださいね。
玄関から階段が見えたら「漏財」の原因になる
玄関に階段が見えたら以下の理由で漏財になると言われています。
- 気が上階へ一気に流れてしまう
家相・風水では、玄関を入ってすぐに見える階段は「気が昇りやすい動線」として捉えます。本来、家全体に気を循環させたいところが、階段を通じて2階や3階へと一気に抜けてしまうため、1階部分が“気不足”に陥りやすいと考えられます。 - 金運や人間関係への影響
漏財とは「財を失いやすい状態」のことを指し、玄関から階段が見える家は金運面での不安要素が多いとされます。また、せっかくの来客があっても、すぐに階段が目に入ると落ち着いて玄関で会話できないなど、人間関係にも影響しやすいという説があります。
お金が逃げていくのは勘弁してほしいですよね。もう持ち家でレイアウトが変えられない、賃貸だけどすぐには引っ越しできないって方は次の対策を参考にしてみて!
玄関から階段が見える場合の対策アイデア
玄関から階段が見えた場合でも、以下のような対策ができれば問題なくなる場合も多いです。
- パーテーションや目隠しを設置
- 格子や衝立、観葉植物を活用
玄関と階段の間に障壁を設けることで、視線の抜けを緩やかにします。たとえば、背の高い観葉植物や格子状のパーテーションを置くと、入り口から直接階段が見えず、気が一気に上へ流れ出てしまうのを和らげる効果が期待できます。 - 家具や棚でさりげなく仕切る
十分なスペースがある場合は、小ぶりの棚やシューズラックを置いて視界を遮る方法もあります。ただし、玄関が狭くなると動線を妨げてしまうので、レイアウトには注意が必要です。
- 格子や衝立、観葉植物を活用
- カーテンや暖簾を活用
- スペースが限られている場合の工夫
独立したパーテーションを置くほどの広さがない場合は、暖簾やロールスクリーンなどのソフトな仕切りを使うとよいでしょう。柄や色をインテリアと合わせることで、玄関の雰囲気を壊さずに目隠し効果が得られます。 - 透け感のある素材を選ぶ
完全に閉ざすカーテンではなく、レースや薄手の素材を使えば適度な光を通しつつ、ラインを遮ることができ、圧迫感を抑えられます。
- スペースが限られている場合の工夫
- 照明・装飾で気の流れを和らげる
- 間接照明の導入
玄関から階段までの空間に、足元灯や間接照明を設置することで、視線を柔らかく誘導できます。強い直線的な光ではなく、周囲をほのかに照らすような照明を意識すると、急激な気の流れを抑えるとともにおしゃれな雰囲気を演出できます。 - 階段側の壁面をデコレーション
階段に続く壁にアートや写真を飾ったり、曲線を多用した置き物を配置すると、“真っすぐ抜ける”印象が緩和されます。丸みを帯びたアイテムは気の流れをスムーズにするともいわれ、視覚的にも温かみを感じられます。
- 間接照明の導入
- ラグやマットで動線をコントロール
- 視線を足元へ引きつける
玄関から階段にかけて、明るめの色のラグやマットを敷くと、自然と視線が足元に向き、階段へまっすぐ抜けるラインを和らげる効果があります。 - 滑り止め・防音対策にも
ラグやマットを活用すれば、階段を上り下りする音を軽減できるほか、転倒防止にも役立ちます。気の流れに配慮するだけでなく、安全面でもメリットを得られます。
- 視線を足元へ引きつける
- 色彩計画で柔らかい空間づくり
- 壁や階段の色を明るいトーンで揃える
暗い色の壁や階段は、奥行きを強調して「まっすぐ突き抜ける」感覚を強めることがあるため、明るいトーンやパステル系の色で塗装・コーディネートすると、空間を優しく仕切る印象を与えられます。 - 差し色にグリーンやパステルカラーを
グリーンは家相や風水で「調和」「癒し」を象徴する色といわれるため、観葉植物やクッション、小物などで取り入れるのもおすすめです。
- 壁や階段の色を明るいトーンで揃える
- 建築リフォームの検討(大がかりな対策)
- 階段の向きを変える・段差をずらす
新築やリフォームの段階であれば、玄関と階段の向きを変えたり、上がり口にスペースを設けるなど、構造的に“直線的な見え方”を回避することが可能です。 - 玄関ホールを作る
玄関とリビングや階段を分離するために、小さなホールやドアを設置して、玄関のスペースを区切る方法もあります。コストや工期がかかることもあるため、予算や間取りと相談しながら検討しましょう。
- 階段の向きを変える・段差をずらす
いかがでしたか?気をよくするための対策方法は複数あるので、試せるものがあればぜひ試してみてくださいね。
玄関の位置が家相に与える影響
玄関の家相を考えるうえで、多くの方は「北向き・南向き」などドアの向きに注目しがちです。しかし、家の間取り全体を見渡すとき、実は「家の中心(太極)から見てどこに玄関があるか」という点も重要視されます。
家の中心は気のバランスを整える要となる場所とされ、ここに近すぎたり遠すぎたりする玄関位置が、家全体の運気に影響するという考え方です。
中央付近に玄関がある場合
- 「太極」への干渉
家相では、家の中心を「太極(たいきょく)」と呼び、非常に大切な場所と考えます。ここが落ち着いた状態であれば、家全体の気の巡りが整いやすいとされます。ところが、玄関が中心に近すぎると、人の出入りが直接「太極」に影響を与え、気が分散しやすくなるといわれます。結果的に、家の中に落ち着きが生まれにくく、家族がゆったり過ごせない、集中力が落ちるなどの懸念につながる可能性があるのです。 - 人の動線が複雑化
玄関は人が頻繁に通る場所のため、家の中心にあることで、家族や来客の動線が複雑になりやすい側面があります。プライベートスペースやリビングへ行き来するたびに玄関を挟むようになると、落ち着いた生活リズムが乱されやすくなる場合もあります。
隅にある玄関の場合
- スムーズな気の流れ
家の四隅に玄関が位置すると、一般的には「気の入り口が外部との境界に近いので、気を取り込みやすい」という解釈をされることが多いです。特に、道路との関係や敷地の形などと調和していれば、わざわざ家の中央を経由しなくても、すんなりと新鮮な気が玄関から流れ込み、循環しやすくなると考えられます。 - 周辺環境との相性
ただし、玄関が隅にあっても周辺の環境が悪ければ注意が必要です。たとえば、隅にある玄関が大きな道路や交差点に面している場合は、直線的に強いエネルギー(車の往来の騒音や排気ガスなど)が入りやすく、落ち着きが損なわれる可能性もあります。そのため、周囲の景観や交通量、隣家との距離など、環境面を総合的にチェックすることが重要です。
不利な玄関位置を補うポイント
1. 間仕切りやインテリアの配置を工夫する
- 中心に玄関がある場合の対策
もし玄関が中央付近に位置しているなら、間仕切りや家具のレイアウトで「太極」への干渉を和らげる方法が考えられます。- パーテーション・衝立の活用
玄関とリビング、または廊下をゆるやかに区切ることで、出入りのたびに家の中心を横切らないように動線をコントロールします。視線もさりげなく遮れるため、落ち着いた雰囲気を保ちやすくなるでしょう。 - アイランド家具や収納の配置
キッチンやリビングの中央に家具を置くことで自然と玄関への直通感を緩和し、「太極」に余裕を持たせるレイアウトに仕上げることも可能です。
- パーテーション・衝立の活用
- コーナーに玄関がある場合のインテリア配慮
隅の玄関は気が入りやすい分、外からの視線や騒音が集まりやすいともいえます。- 玄関周りの装飾で緩衝空間を演出
シンボルツリーや植栽をうまく配置し、敷地から玄関までのアプローチにゆとりを持たせることで、急激に強い気が流れ込まないように工夫しましょう。
- 玄関周りの装飾で緩衝空間を演出
2. 家の中心が明確になるように設計する
- 中央付近に“家族が集まる場所”を設ける
玄関が中央に近い場合は、リビングやダイニングを家の中心として配置し、その周りに各部屋をレイアウトするイメージで設計すると、家族の生活の中心をはっきりさせやすくなります。結果的に、玄関の存在が家の中心を犯さず、気の循環を整えられるという考え方です。
- シンボルとなるアイテムを設置
家の中心に観葉植物や象徴的なアート作品などを飾り、そこを意識的に「家の核」として位置づける方法もあります。物理的にも視覚的にも、玄関とは別の“中心”を作ることで、気を安定させる効果が期待できます。
玄関アプローチと家相を考える
玄関アプローチは、外からやってくる気の流れを家へと導く“通路”の役割を果たします。人が家に入るときに必ず通る場所であり、第一印象を左右するポイントでもあるため、家相や風水では非常に重視されます。
アプローチの形状や飾り方を工夫することで、良い運気を迎え入れやすい環境づくりが可能になります。
曲線的なアプローチは落ち着きやリラックスを与える
- 緩やかなカーブで柔らかさを演出
曲線を描くアプローチは、外部から入ってくる気の流れをゆるやかに家へ運ぶと考えられています。急激なエネルギーの衝突を避けながら、穏やかに運気を取り込む効果が期待できるため、「落ち着き」や「リラックス感」を演出したい場合に向いています。
- 視線の変化で楽しみをプラス
緩やかなカーブによって奥行きや変化が生まれるため、季節の花や植栽を少しずつ変えて配置することで、訪れた人が歩きながら楽しめる風景を作ることができます。特に、門から玄関ドアまでの距離が長めの場合、カーブを利用して飽きのこない演出をするのがおすすめです。
一直線のアプローチはエネルギーが強い
- 気が入りやすい反面、エネルギーが強くぶつかる
一直線のアプローチは、玄関ドアに向かってまっすぐ伸びているため、気の流れがスピーディに家の中へ届きます。その一方で、強いエネルギーが直接ぶつかりやすいとされ、必要以上に勢いがつきすぎて落ち着きを失う恐れもあると考えられます。
- 飾りや植栽で緩衝材を設ける
もし間取りの都合などで一直線のアプローチしか取れない場合は、玄関ドア周りに植栽やディスプレイを配置し、気を和らげる工夫をしましょう。門扉にアーチを設置して少し視線を遮る、フェンスや花壇で道の両脇を飾るなど、直線上にクッションとなるポイントを作るのが効果的です。
運気を上げる玄関アプローチの設計を解説
玄関アプローチで運気を上げるには以下のような設計を意識してみてください。
植栽や花壇で柔らかさを演出する
- 自然のバリア・フィルター効果
玄関アプローチの両側に緑や花壇を設けると、外からの強い気や視線が直接玄関へ向かわず、自然がクッションの役割を果たすと考えられます。強すぎるエネルギーを和らげるだけでなく、季節感も演出できるため、訪れる人の印象も良くなるでしょう。
- 四季折々の植物選び
植栽は、できれば常緑樹と季節の草花を組み合わせると、一年を通して彩りを楽しめます。たとえば、常緑の低木やグランドカバーをベースにしつつ、春には花の咲く植物、秋には紅葉を楽しめる植物を差し込むなど、季節変化を取り入れるとさらに魅力的です。
- 足元の安全性にも配慮
花壇や植栽は人を魅了する一方で、枝葉が伸びて道を狭くする、暗くなると足元が見えにくいといったデメリットも考えられます。必要に応じて剪定をこまめに行い、通行の安全や清潔感を保つことも大切です。
門柱や照明で「迎える」雰囲気を作る
- デザイン性のある門柱でワンポイント
玄関アプローチの起点にあたる門柱(もんちゅう)や門扉は、人を迎える“顔”として意識的にデザイン性を高めると吉とされます。シンプルな塀やフェンスよりも、個性や温もりを感じる門柱を設置すると、訪問者にも「歓迎されている」という印象を与えやすくなります。
- 温かい照明で夜間も安心感を
夜間、アプローチや門柱が暗いと、家に入るときに不安を感じたり、気が萎縮してしまうとも考えられます。足元を明るく照らす照明や、門灯などを適切に配置することで、夜でも安心感と歓迎ムードを演出し、運気が滞るのを防ぎます。特に間接照明やソーラーライトを活用すると、電気代を抑えつつ雰囲気作りが可能です。
- 防犯面との両立
玄関までの道が暗くなりすぎると、防犯面でリスクが高まります。照明を上手に配置しながらも、外からは玄関周りが見えすぎないように植栽や柵を使うなど、プライバシー保護と防犯対策をバランス良く考慮しましょう。
家相を活かした玄関の対策方法
家相においてあまり良くないとされる玄関の位置や向きでも、ちょっとした工夫やアイテムの活用で運気を補ったり、より快適な空間に整えたりすることが可能です。
ここでは、具体的な対策として「ラッキーアイテムの設置」「玄関周辺の掃除と整理整頓」「照明による演出」の3つのポイントを中心に詳しくご紹介します。
ラッキーアイテムの設置
玄関に置くと良いアイテムの具体例は以下の通りです。
1. 観葉植物
- 運気アップと浄化効果
観葉植物は、マイナスイオンや湿度調整の役割を果たすだけでなく、風水・家相の考え方では“邪気を払う・気を浄化する”力を高めるアイテムとして重宝されます。 - 種類選びのポイント
玄関は温度や湿度が安定しない場所でもあるため、耐陰性や手入れのしやすさを重視すると良いでしょう。モンステラ、サンスベリア、パキラなどが初心者にも人気です。 - 置き場所とサイズ
ドアの開閉や動線を妨げない程度のサイズを選ぶのが基本です。狭い玄関なら小さめの鉢を選び、光が入りにくい場合は耐陰性のある植物をチョイスしましょう。
2. 盛り塩や塩のアイテム
- 古くから伝わる魔除け・浄化
盛り塩は玄関に置くことで外からの邪気を祓い、悪い気を浄化するといわれています。また、現代では盛り塩をかわいい容器や器に入れて飾るなど、インテリア感覚で楽しむ人も増えています。 - 塩の交換と処分方法
盛り塩は放置すると湿気を吸って塊になり、かえって不衛生になったり、邪気が溜まってしまうとも考えられます。1週間を目安に交換し、使い終わった塩はトイレに流す、あるいは水に溶かして処分するのがおすすめです。 - 使う塩の種類
特別な塩でなくても構いませんが、海塩や天然塩など、できるだけ精製度の低い自然塩のほうが良いとされる説もあります。あくまでも気持ちの面が大きいので、自分が心地よいと思える塩を選びましょう。
3. 鏡(八角形など)
- 気の流れを整えるアイテム
鏡は気の流れを増幅・反射させるアイテムとしても知られています。特に八角形の鏡は「八方位の気を整える」とされることから、家相や風水で吉アイテムとして重宝されています。 - 配置の注意点
玄関ドアを開けて正面に鏡を置くと、入ってきた気を跳ね返してしまうともいわれるため、正面以外の壁に設置するのが無難です。姿見を置く場合も、靴を履く動作や身だしなみチェックがしやすい位置を確保しつつ、ドアへの映り込みを避けるようにしましょう。 - 鏡のサイズやフレーム
大きい鏡は空間を広く見せる効果がありますが、圧迫感のないサイズやデザインを選ぶのがポイントです。フレームの色や材質もインテリアに合わせて選ぶと、玄関全体の調和が高まります。
アイテム選びの注意点
- メンテナンスが必要なものはこまめにお手入れ
- 観葉植物は水やりや剪定、盛り塩は定期的な交換など、手入れを怠ると逆に運気を下げる要因になるともいわれます。
- 汚れた鏡は気の停滞を招くとされるので、乾いた布で拭く、もしくはガラスクリーナーを使うなど、常にピカピカな状態を保ちましょう。
- サイズや配置に注意
- 大きすぎるアイテムは玄関を圧迫し、動線を妨げる原因になります。
- 玄関は家族や来客が頻繁に出入りする場所でもあるため、スムーズに歩けるスペースを確保することが最優先です。
玄関周辺の掃除と整理整頓の重要性
玄関は家の“顔”とも呼ばれ、最初に目に入る場所です。ここが散らかっていたり汚れていると、知らず知らずのうちに負のエネルギーが溜まりやすくなるといわれます。
掃除が運気に与える影響
- 第一印象を左右
家全体のイメージにも影響し、来客の印象だけでなく家族の気分にも影響を与えます。玄関が雑然としていると、「ただいま」と言って帰ってきたときに、疲れが増幅されることも。 - 気の流れをスムーズに
ほこりやゴミがあると気が滞りやすいと考えられ、運気の流入が妨げられる可能性があります。特に、玄関ドア付近は外からの埃や砂が溜まりやすい場所なので、こまめな掃除が重要です。
効率的な掃除と整理整頓のコツ
- こまめに靴をしまう
- 玄関に靴を大量に出したままにしておくと、足の踏み場が狭くなるだけでなく、余計な埃やにおいが充満しがちです。
- 出かける直前に履く靴以外は、なるべく下駄箱やシューズクローゼットに収納する習慣をつけましょう。
- 収納スペースを確保
- 傘立てや小物置き、フックなど、必要なアイテムを配置して“定位置”を作っておくと散らかりにくくなります。
- 収納家具を置くスペースがない場合は、壁面やドア裏を活用してフックや棚を取り付けるなど、縦方向の空間を有効に使いましょう。
- 定期的に拭き掃除
- たたき(玄関土間部分)は埃や砂が特に溜まりやすい場所です。週に一度はモップや雑巾でしっかりと拭き掃除をし、水分をしっかり拭き取って乾燥させましょう。
- ドアやドアノブ、ドア枠も汚れが付着しやすいので、合わせて拭き取ることで清潔感をキープできます。
- 消臭・換気対策
- 玄関には靴やゴミのにおいが溜まりやすいので、定期的に窓やドアを開けて換気をする、消臭剤やアロマディフューザーを活用するなど、空気の入れ替えを習慣づけると◎です。
- 植物を飾る場合も、室内をリフレッシュする効果があるのでおすすめです。
照明と玄関の演出
最後に、玄関の明るさや照明計画も家相や風水ではとても重要な要素とされています。明るく温かみのある玄関は、人を快く迎えるだけでなく、良い運気を引き込みやすいと考えられています。
明るさと運気の関係
- 光が入る=良い気を取り込む
自然光をしっかりと取り入れられる設計やガラスドアを採用するなど、昼間のうちから明るさを確保できると、家全体にエネルギーが満ちるイメージが生まれます。 - 暗い玄関はNG
逆に、玄関が暗くじめじめしていると、家に入った瞬間に気持ちが沈んでしまいやすく、結果的に運気まで下げる原因になるといわれます。日光が入らない場合でも、照明で明るさを補うことが大切です。
昼は自然光をしっかり取り入れる
- 窓や採光ドアの活用
もしリフォームや新築を検討中であれば、玄関周辺に小さな窓を設けたり、ドアに採光パネルを入れるなどして、できるだけ自然の光を取り込む設計が望ましいです。 - 障害物を置かない
靴箱や傘立てなどで光を遮らないように配置に気を使い、カーテンや目隠しを使う場合も必要以上に閉ざさないように心がけます。
適切な照明デザインの選び方
- 電球色や暖色系で温かみを演出
- 白色光(昼光色)は明るい反面、冷たく感じる場合があります。玄関は“人を招き入れる”空間なので、**電球色(2700K~3000K程度)**やオレンジ系の暖色を使うと、ほっと安心できる雰囲気を作りやすくなります。
- ただし、暗すぎると足元や手元が見えにくくなるため、明るさを確保しつつ温かみを出すバランスが重要です。
- 足元灯・間接照明を取り入れる
- 壁に照明を埋め込んだり、フットライトを設置して足元を照らすと、夜間の安全性を高めつつ、高級感やおしゃれ感も演出できます。
- 玄関の天井や壁に間接照明を仕込むと、直接目に光源が入らないため柔らかい光になり、空間全体を広く明るく感じさせる効果も期待できます。
- 複数灯で明るさをコントロール
- シーリングライトだけでなく、スポットライトやブラケットライトなど、複数の照明を組み合わせると使いやすいです。
- 例えば、昼間は採光重視で自然光を活かし、夜は天井照明+間接照明で程よい明るさと温かみを演出するといったように、シーンに応じた調整ができます。
まとめ
家相の考え方では、玄関は「気を取り込む最初の場所」であり、家族の健康・金運・人間関係など多方面に影響を与える重要なポイントです。方位だけでなく、玄関ドアの位置、アプローチの形状、階段の位置など、さまざまな要素を総合的に見て改善策を取り入れることが大切です。
家相を整えることで得られる効果とメリットをまとめると以下の通りです。
- 運気の向上
玄関が整った家は、自然と気持ちの良い空間が広がり、良いご縁やチャンスも入りやすくなると考えられます。 - 家族の健康やコミュニケーションの活性化
清潔で明るい玄関は家族の気分を上げ、日々の生活をより快適にします。 - 来客への好印象
初めて訪れた人にも良い印象を与え、良好な人間関係を築きやすくなります。
家相は絶対的なものではなく、住む人が気持ちよく暮らせることが何よりも大切です。本記事でご紹介した対策やアイデアを取り入れながら、家族みんなが明るい気持ちで過ごせる玄関づくりを目指してみてください。
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