家を建てるときやリフォームを考えるとき、「家相の欠け」という言葉を耳にしたことはありませんか?
家の一部が凹んでいる“欠け”は、運気や暮らしの安定に影響を与えるとされ、気になる方も多いことでしょう。
本記事では、家相上で生じる欠けをどのように補い、五行のバランスやインテリア、簡易リフォームなどを活かして住まいの運気を底上げするかを詳しく解説します。
欠けを感じる方位やスペースをうまくケアし、心地よい住空間づくりを目指しましょう。
家相における「欠け」とは
家相では、家の平面図を見たときに外形の一部が大きく凹んだ状態を「欠け」と呼びます。逆に飛び出ている部分は「張り」とされ、“張り”は吉相を呼ぶケースが多いといわれる一方、“欠け”があると運気や健康面での不調を招く可能性があると考えられています。
欠けがあると、その方位が象徴する運気(たとえば北は子孫や健康、東は発展、南は知名度や評価、西は金運など)が十分に巡りにくいとされることも。実際のところは、一気に不運が訪れるわけではありませんが、家のエネルギーバランスが崩れやすくなるため、少しずつ生活面に影響が出る可能性は否めません。
欠けが引き起こす主な影響
1)金運や対人運の停滞
欠けている方角が西や北西なら金運、東や南東なら仕事運といったように、方位によって影響を受ける運気が異なります。特定の運気が停滞することで、家族間の金銭トラブルや仕事の行き詰まりが起こりやすくなるかもしれません。
2)健康・精神面への負担
家相は空間の気の流れを重視する考え方です。欠けがあると、気の流れがスムーズに循環しにくい状態になり、疲れやストレスがたまりやすくなるともいわれます。特に北や北東などが欠けている場合は、健康面で注意が必要だとされています。
3)家族のコミュニケーションに影響
家族が過ごすリビングやダイニングなどに欠けがあると、家族団らんの時間が減ったり、意見の食い違いが増えたりすることも。生活動線が狭まったり、暗く感じられるスペースが増えることで、自然と気分が沈みがちになる場合があります。
以下の記事でも家相の欠けについて解説しているので気になる方は確認してみてください。
欠けを補うための基本的な考え方
ここでは、欠けを補うための基本的な考え方を解説します。
陰陽五行との関連
家相は、風水と同じく「陰陽五行」のバランスが重要視されます。五行とは、木・火・土・金・水の5つの要素のことで、これらが互いに循環(相生関係)したりぶつかり合ったり(相克関係)することで、自然界のエネルギーが保たれているという考え方です。
- 不足しがちな要素をインテリアで補う
欠けている方位が属する五行が何かを把握し、それに合ったアイテムを置くだけでも効果が期待できます。例えば、東(木の要素)が欠けているなら観葉植物など自然素材を取り入れてみるとよいでしょう。
- 陰と陽のバランスを整える
部屋全体が暗すぎる(陰が強い)場合は照明を増やし、明るすぎる(陽が強い)場合は家具やカーテンの色味でトーンを落とすなど、住空間を調整します。
生活習慣の改善
生活習慣に関しては以下の内容を理解しておきましょう。
動線を意識して暮らす
家族の行き来が多い廊下やリビングへの導線を確保しておくと、家中に風が通りやすくなり、自然と空気が入れ替わります。住まい全体の運気アップにもつながる大切なポイントです。
掃除や整理整頓で気の流れを良くする
欠けのあるスペースや方位に物が散乱していると、さらに気の流れが滞ってしまいがちです。定期的に不要なものを処分し、空間を清潔・快適に保ちましょう。
欠けを補うための具体的な方法7選
ここでは、家相の欠けを補うための具体的な方法を紹介します。
1.観葉植物で運気を補う
観葉植物が家相補正に効果的な理由として、観葉植物は、“生きたエネルギー”を取り入れやすいアイテムとして知られています。
葉の形や成長の仕方によって、金運・健康運・人間関係運など、それぞれの運気をサポートするといわれます。また、土や水を使って育てるので、五行(木・水・土など)のバランスを整えやすい点も魅力です。
選び方のポイント
- 葉の形や色
- 丸い葉は柔らかい印象で金運・家庭運を呼び込む
- 尖った葉は邪気を払うとされる
- 葉色が鮮やかでツヤがあるものは全般的に吉
- 育てやすさ
- 自分の生活スタイルに合った植物を選び、こまめに世話ができるかどうかを考慮
- 枯らしてしまうと逆効果になりやすいので注意
- 設置場所
- 日当たりや風通しを考慮することが基本
- 欠けている方位へあえて植物を置き、“気の流れ”をプラスに変える
植物が持つパワーはすごいものがあるんだよね。だからこそ、枯らさないようにしないといけないので、少し不安にも思うかもしれない。次の項目で比較的育てやすい観葉植物を紹介するよ。
おすすめ観葉植物の例
- パキラ(Pachira)
- “発財樹”の別名を持ち、金運アップに効果があるといわれる代表的な植物。
- 幹を編んだタイプが流通しており、インテリア性も高い。
- 日当たりを好みますが、半日陰でもある程度育てやすい点が魅力。
- ゴムの木(Ficus elastica)
- 丸みのある葉が特徴で、ゆっくり成長するため手入れが簡単。
- 丈夫で初心者でも育てやすく、“癒やし”や“安定”のエネルギーを与えるとされます。
- サンスベリア(Sansevieria)
- マイナスイオンを放出すると言われ、空気清浄効果も期待できる人気種。
- 尖った葉が邪気を払うとされ、玄関や廊下などに置くのもおすすめ。
- 水やりが少なくても育つため、多忙な方でも扱いやすい。
- ポトス(Pothos)
- ハート型の葉が愛らしく、つる性で空間を彩るのに最適。
- 丈夫で育てやすいため、初心者が最初にチャレンジしやすい植物としても有名。
- “愛情運”や“人間関係運”をサポートすると言われる。
- モンステラ(Monstera)
- 大きく切れ込みの入った葉が南国感を演出。
- 見た目がゴージャスで“張り”をつくるイメージにも活用可能。
- 成長速度が速いので、欠けたスペースを埋めるように配置しても存在感抜群。
どれも手に入れやすい植物だと思うので、ぜひ取り入れてみてくださいね。欠け部分の壁に配置するとOKです。
2.パワーストーンでエネルギーを整える
パワーストーンが家相補正に効果的な理由は、天然石が持つ“波動”によって空間や身の回りのエネルギーを浄化・活性化すると信じられています。
欠けている方位や運気がダウンしている分野に合わせて、石の種類や置く場所を工夫することで、家相の不均衡を補えるという考え方です。
選び方のポイント
- 目的(補いたい運気)に合わせる
- 金運、健康運、恋愛運など、自分が特に意識したい運気に対応する石を選ぶ
- 浄化やメンテナンスが必要
- 砂塩やセージ、月光浴など、石の種類に応じた方法で定期的に浄化する
- 目に触れる場所に置く
- 欠けている方位に飾るか、あるいはリビングや玄関など家族がよく通る場所に置いて常に意識できるようにする
パワーストーンこそ、奥が深いです。とはいえ、家相や風水においては重要な役割を示す事が多いので、ぜひチェックしてください。
おすすめパワーストーンの例
- クリスタル(水晶)
- あらゆる浄化作用に優れた万能石。
- 運気が滞っていると感じる場所に置くと、周囲のネガティブなエネルギーを払うとされる。
- クラスターや丸玉など、形状もさまざまなのでインテリアに合わせて選びやすい。
- シトリン(Citrine)
- 明るい黄色が金運や商売運を呼び込むと言われる。
- 不足している“陽”のエネルギーを補いたいときにも効果的。
- リビングやダイニングなど、人が集まる場所に飾るのがおすすめ。
- アメジスト(Amethyst)
- 深い紫色は精神的安定や直感力を高めるとされる。
- 寝室に置くと安眠効果や癒しのパワーが期待できる。
- 高級感のある見た目で、欠けがあるスペースを華やかに演出する。
- ローズクォーツ(Rose Quartz)
- 愛と優しさの波動をもたらす“恋愛運・対人運”の代表石。
- 家族のコミュニケーションが不足していると感じたときや、リビングの欠けを補いたいときにおすすめ。
- 柔らかなピンク色が空間をやさしい雰囲気に仕上げてくれる。
- タイガーアイ(Tiger’s Eye)
- 金運・仕事運アップの象徴的な石。
- 積極性や決断力を引き出し、不足する“火の要素”を補うとも言われる。
- 玄関や書斎など、ビジネスや外出の気を高めたい場所に置くと効果的。
3.鏡を使った空間演出
鏡を配置することで、実際のスペース以上に空間を広く感じさせ、欠けを視覚的に補うテクニックです。ただし、鏡がベッドや椅子などに直接向かないよう注意しましょう。反射する先に雑多な物が映ってしまうと、かえって運気が乱れるともいわれます。
同時に、鏡のフレームカラーを方位や目的に合わせて選ぶのもポイントです。金運を補いたいなら暖色系やゴールドのフレーム、落ち着きを得たいならウッド素材など、細部のデザインにもこだわりましょう。
4. カーテンやラグのカラーコーディネート
方位ごとに求められる色合いは異なります。たとえば、西の欠けを補いたいときは、金運に効果があるとされる黄色系やベージュ、ゴールド系のカーテンやラグを導入してみましょう。
朝日が入りやすい東側に欠けがある場合は、オレンジやピンクなど明るい色をアクセントにすると運気を高められると考えられています。
5.簡易リフォームやレイアウト変更
(1) 壁やパーテーションの追加で形を整える
- 欠けた部分に小さな収納スペースや飾り棚を造り付けることで、視覚的にも実質的にも“欠け”を減らす方法です。
- パーテーションを使って空間を区切り、欠け部分を別の部屋として活用するアイデアもあります。玄関や廊下の一角など、中途半端に凹んだスペースを有効に変えられます。
(2) サンルームやウッドデッキの利用
- 屋外にサンルームやウッドデッキを増設し、不足しているスペースをプラスの空間に変える手法です。自然光がたっぷり入るサンルームは、植物を育てたりくつろいだりするのにも最適。
- ウッドデッキはアウトドアリビング感覚で利用でき、家族の憩いの場が増えることで家庭運を補いやすくなるといわれます。
(3) 屋外空間を活かした補正術
- 欠けた方角に庭やバルコニーを整備し、花壇やグリーンを置くのも効果的です。特に北東や南西は凶方位とされがちですが、植物や照明をうまく配置し、心地よいスペースを作ることで気の巡りを改善します。
- フェンスや塀のデザインを工夫し、風通しとプライバシーの両方を確保することで、家の外周からも運気を取り込みやすくなります。
- 欠けた部分に物置を設置し、物理的に空間を埋める方法もおすすめです。
6. シンボルアイテムや風水グッズ
(1) 風水アイテムを取り入れる
- 玄関先や欠けた方位に風水鈴(ウィンドチャイム)や八角鏡を飾るのは古典的な方法です。金属製の風水鈴を吊るすことで、澱んだ気を解放するとされます。
- ただし、置きっぱなしや汚れた状態だと逆効果にもなり得るので、定期的な掃除やメンテナンスを忘れずに行いましょう。
(2) ラッキーモチーフで運気を上げる
- 招き猫やフクロウ(不苦労)、龍の置物など、開運モチーフを欠けた場所に据えておくのも一案です。ただし、あまり多く飾りすぎると統一感がなくなり、インテリア全体のバランスを損ねる恐れがあるため注意が必要です。
7. 日常生活の改善で運気を底上げ
掃除や整理整頓は基本中の基本。
とくに欠けているエリアほど汚れやすくなりがちです。照明の色温度や強弱を見直し、暗くなりがちな欠け部分にしっかり光を届けましょう。
香りも大切な要素です。アロマディフューザーやお香を活用することで、住空間をリフレッシュし、欠けたエネルギーを補う手助けをしてくれます。
【まとめ】
家相の欠けを補う方法は、インテリアやレイアウトの工夫からリフォーム、屋外空間の活用まで多岐にわたります。シンプルな置物やカラーの選び方ひとつでも、運気を底上げするきっかけになるのが家相の面白さ。
まずは、欠けている方位や場所を明確にし、そこに何が足りていないのかを把握したうえで対策を講じましょう。欠けを視覚的・物理的に埋めるだけでなく、部屋の気の流れや家族の暮らし方を見直すことも大切です。
住まいの形を活かしつつ、運気の巡りを良くする工夫を積み重ねて、自分や家族が心地よく過ごせる空間を目指してみてください。結果として、家全体のバランスが整い、自然と運気も上向きになることでしょう。ぜひ、できることから少しずつ実践してみてくださいね。
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